失言:「9・11テロは米の自作自演」 藤沢中学教諭謝罪
神奈川県藤沢市石川の市立善行(ぜんぎょう)中学校(塚原喜三校長、449人)の20代の男性教諭が5月下旬の授業中、米同時多発テロ(01年9月11日)について「9・11テロは米国の自作自演」と発言していたことが分かった。生徒から聞いた関係者が市教委などに抗議し、同中は今月1日、PTA役員らを集めて謝罪した。
同中から報告を受けた市教委によると、教諭は社会科担当。5月26~29日に、2年生の4学級(145人)のそれぞれの授業でこの発言をした。授業を受けた生徒から「本当に自作自演なの」と尋ねられ、驚いた親族が「こんな授業をしていいのか」と同中や市教委に抗議し発覚した。
市教委の桑山光生学校教育課長は「教諭本人は、物事の見方は一つじゃない、と説明する例として『自作自演との説もある』と言いたかったようだ。しかし、あまりにも例が悪すぎた。厳重注意する」と話している。【永尾洋史】
911事件は、アメリカの主張によれば「テロ」であるし、あの事件を詳しく分析した(飛行機の状態、WTCやペンタゴンの破壊の状況、などなど)人たちによると、「アメリカの自作自演」となる。
どちらの主張も、それぞれ一つの意見であるから、学校という公の場で、どちらか一つの主張は述べても良いが、もう一方の主張は述べてはいけない、というのは、偏向教育ではないか。
さらにそれを藤沢市教委という公の機関がこの発言に対して、止めるよう、あるいは撤回するよう圧力をかけたとしたら、これは言論弾圧に当たるのではないだろうか。
教師という立場上、どちらか一方に偏った意見は控えるべきであると私は考える。しかしそれを言い出すときりがないのも現実である。
例えば「地球温暖化問題」。地球温暖化は二酸化炭素が原因とされているが、そうではないという意見もある。地球温暖化によって海水面が数mも上昇するという説もあるが、数cmしか上昇しないという説もある。森林が二酸化炭素を吸収するという説があるが、これは誤りである事はほぼ間違いなく、平衡状態の森林は二酸化炭素を吸収しない(吸収した量と同じ量の二酸化炭素を排出している)。地球の温暖化は、氷河期、温暖期という地球の大きな流れの一環であるから、正常であり人間の力ではどうすることもできない、という説もある。さらに地球は温暖化などしていないという説もある。
多くの小学校で「地球温暖化を抑えるためにどうしましょうか、二酸化炭素排出を抑えるために、私たちで出来る事を考えましょう」などという授業を行っているが、これなど、恐ろしいほど偏向した意見である。それを授業にして子供たちに教えるなど言語道断であるということになる。
上記の911発言問題について、これに抗議をした「関係者」「親族」といわれる人物は、同様に「地球温暖化問題」を授業で取り上げている事についても、抗議をしなければならない。他にも無数の抗議が必要になるだろう。そうしなければこの「関係者」「親族」自身の行為が、「偏向」していると糾弾されてもしかたあるまい。
【今日のバカ:「関係者」「親族」と言われる人物。藤沢市教委。善行中学PTA。】