「AC公共広告機構」というと、道徳的な啓発などをCMで流しているところだとは、多くの人が知っているだろう。この「AC公共広告機構」とは何をしているところなのか。どういう目的があるのか。この団体の流しているCMに予てから違和感を感じていた私は、少し調べてみた。
>「環境問題」や「家庭問題」「公共マナー」など、いま、日本社会が必要としていることを取り上げます。
テーマの選定は、年度ごとに行なわれ、会員 社、賛助会員、学生を対象とするテーマアンケート調査の結果と、有識者から成るテーマ調査会からの諮問を下に、候補案を策定し、全国テーマ会議で決定しま す。
テーマ選定の基準は、「日本及び日本国民にとって最優先の課題であること」。ただし「非政治的、非宗教的、非党派的、非商業的であること」を前提とし ています。(同HPより)
同時に、こうもある。
> AC公共広告機構は、約1300社の企業を会員社(正会員)とし、公的資金をいっさい受けず、会員社の会費で運営されています。
(中略)
会員社は、メーカー、流通、サービスなどの「企業各社」、放送、新聞、雑誌、鉄道会社、ITなどの「メディア各社」、そして、広告会社・制作プロダクションなどの「広告会社」が参加しています。
また、一般の方からも賛助会員を募り、広告作品や活動への評価・ご意見を寄せていただいています。(同HPより)
企業より会費(一口12万円/年 何口でも可)を徴収して運営されているにも関わら ず、「非党派的、非商業的」なのだそうだ。そんなことはありえるのか。会費ならば全会員社とも同額を納めるべきで、納付する金額が自由ならば、それはスポ ンサーというのである。ACはさまざまな企業をスポンサーとした団体なのである。
さあここで疑問が生ずる。ACは大口スポンサー (多数口の会費を払ってい る会員社)の意向を無視できるだろうか。「うちの会社に都合のよい広告をなが せ」と圧力がかかれば、その通りにしなければならないのではないか。百歩譲っても、大口会員社に都合の悪い広告は、たとえ「日本の社会が必要としているこ と」であっても、流す事ができないのではないか。
例を上げる。
乳がんの定期検診の啓発CMをACは流している。ACの趣旨からするとこの乳がん定期検診は「日本及び日本国民にとって最優先の課題」かつ「非商業的」で なくてはならない。しかし乳がんの定期検診が果たして「日本及び日本国民にとって最優先の課題」なのか、大いなる疑問が残る。
なぜなら、「乳がん定期検診」が「乳がん」の治癒(完治すること。治癒=治療ではない! ※) に寄与しているというデータが発表されていないからだ。当然、定期検診、早期発見が乳がんの治癒(治療ではない!!)に役立っているから、そういうCMを 流しているはずである。もし乳がんの定期検診が乳がんの治癒(治療ではない!!!)に役立っていないのなら、「乳がん検診を受けましょう」など詐欺に等し い。よしんばその事実、乳がん定期検診が乳がんの治癒(治療ではない!!!!)に寄与していないこと、をACが知らなかったとしても、その責任は重大であ る。
(※ いくら治療しても、治癒しなければなんの意味も ない。医者や医薬品業 界を儲けさせるだけのことである。反対に治療しなくても治癒する(自然治癒)のであれば、それが一番良い事である。ここで大切なのは、果たして乳がんの定 期検診が乳がんの完治に役立っているかどうかである。早期発見して治療を行ったが、数年後再発し、再治療後再再発し、辛く苦しい思いを長く続けて、それで 最期はやっぱりガンで死んだ、など、しゃれにならない)
こういうCMを流す以上、ACはその必要性と効果を、国民の前に明らかにするべきではないのか。ACが公共性と非営利性を標榜するなら、絶対に必要なことである。明らかに出来ないのなら、ACは営利の為にある、と言われても仕方なかろう。
乳がん検診の受診率が増えて、得をするのはどこか。医師および医薬品関連企業である。そしてACの会員社には、そういう医薬品関連企業が軒を連ねている。いったいこれらの企業がいくらの寄付(会費)を支払っているのか。
ACが公共性と非営利性を標榜するなら、どの企業がどれだけのお金を支払っているのか、HP上で公開すべきだ。
そして流したCMの必要性(乳がんCMの場合、乳がん検診の効果=完治率)を、国民に明らかにするべきである。
そうでない限り、「日本国民のためと言いつつ、実は営利のために動いている偽善者だ」と言われても仕方あるまい。
参考: 「『ガン呪縛』を解く」稲田芳弘著
「抗ガン剤で殺される—抗ガン剤の闇を撃つ」船瀬俊介著
【今日の偽善者:AC公共広告機構】
さあここで疑問が生ずる。ACは大口スポンサー (多数口の会費を払ってい る会員社)の意向を無視できるだろうか。「うちの会社に都合のよい広告をなが せ」と圧力がかかれば、その通りにしなければならないのではないか。百歩譲っても、大口会員社に都合の悪い広告は、たとえ「日本の社会が必要としているこ と」であっても、流す事ができないのではないか。
例を上げる。
乳がんの定期検診の啓発CMをACは流している。ACの趣旨からするとこの乳がん定期検診は「日本及び日本国民にとって最優先の課題」かつ「非商業的」で なくてはならない。しかし乳がんの定期検診が果たして「日本及び日本国民にとって最優先の課題」なのか、大いなる疑問が残る。
なぜなら、「乳がん定期検診」が「乳がん」の治癒(完治すること。治癒=治療ではない! ※) に寄与しているというデータが発表されていないからだ。当然、定期検診、早期発見が乳がんの治癒(治療ではない!!)に役立っているから、そういうCMを 流しているはずである。もし乳がんの定期検診が乳がんの治癒(治療ではない!!!)に役立っていないのなら、「乳がん検診を受けましょう」など詐欺に等し い。よしんばその事実、乳がん定期検診が乳がんの治癒(治療ではない!!!!)に寄与していないこと、をACが知らなかったとしても、その責任は重大であ る。
(※ いくら治療しても、治癒しなければなんの意味も ない。医者や医薬品業 界を儲けさせるだけのことである。反対に治療しなくても治癒する(自然治癒)のであれば、それが一番良い事である。ここで大切なのは、果たして乳がんの定 期検診が乳がんの完治に役立っているかどうかである。早期発見して治療を行ったが、数年後再発し、再治療後再再発し、辛く苦しい思いを長く続けて、それで 最期はやっぱりガンで死んだ、など、しゃれにならない)
こういうCMを流す以上、ACはその必要性と効果を、国民の前に明らかにするべきではないのか。ACが公共性と非営利性を標榜するなら、絶対に必要なことである。明らかに出来ないのなら、ACは営利の為にある、と言われても仕方なかろう。
乳がん検診の受診率が増えて、得をするのはどこか。医師および医薬品関連企業である。そしてACの会員社には、そういう医薬品関連企業が軒を連ねている。いったいこれらの企業がいくらの寄付(会費)を支払っているのか。
ACが公共性と非営利性を標榜するなら、どの企業がどれだけのお金を支払っているのか、HP上で公開すべきだ。
そして流したCMの必要性(乳がんCMの場合、乳がん検診の効果=完治率)を、国民に明らかにするべきである。
そうでない限り、「日本国民のためと言いつつ、実は営利のために動いている偽善者だ」と言われても仕方あるまい。
参考: 「『ガン呪縛』を解く」稲田芳弘著
「抗ガン剤で殺される—抗ガン剤の闇を撃つ」船瀬俊介著
【今日の偽善者:AC公共広告機構】