2007年12月19日水曜日

No.00041 親の責任でしょ

 

 新聞によると、銃を乱射して二人の尊い命を奪った犯人の馬込政義は、新車に船、散弾銃など、高価な品をたくさん購入している。犯行現場となったスポーツクラブにも、週に5日も通っていたようである。きちんと仕事をしていない馬込に、どうしてこのようなお金があったのか。

  付近の住民の話では、親の退職金から出してもらっていたという。退職金かどうかはさておき、親が出していたことはほぼ間違いないだろう。37歳にもなった 息子の遊び代金、それも数百万円単位のお金を、親が出す。親が買ってやった銃で子供が殺人を犯す。これが尋常なことだろうか。

 まともに働かない、働いてもすぐにやめてしまうような子供を作ったのは親である。生きて行くためには、自分の我を抑えて我慢することもどうしても必要である。それを教えるためには、自分の生きて行くためのお金は自分で稼がせる必要があったのである。

  アルバイトでも何でも、真面目に働けば、生きて行けないことはない。時給800円で一所懸命働けば年間200万円ぐらいにはなる。安いアパートを探して 家賃を支払っても、130万円程度は残るだろう。もちろん車を買ったりスポーツクラブへ通ったりなどできないが、何とか食って行くことはできる。

 自分を捨てて、我慢して働いてもそんなものである。それがいやなら飢え死にするしかない。そうして人は我慢することを教えられるのではないか。

  生きて行くということは、並大抵のことではない。そういうことを親は子供に教えなければならない。37歳にもなった大人を子供扱いして小遣いを与えてい た親は、完全に親の責任を放棄していたと言える。金を与えて食わせることが親の責任ではない。しっかりと一人で生きられるよう、人に迷惑をかけないで生き られるよう教育するのが親の責任である。

 本当に今の親はバカばかりである。産んだ産ませた以上、きちんとしつけをしなければならない。それができないのなら、そんな世間に迷惑をかけるような子供など、自分の手で首を絞めて葬らなければならない。これが親の責任というものではないのか。

 親の責任とは、それほどまでに重いものだ。世の親たちはもう一度その点しっかりと考え直す必要がある。

【今日のバカ:自分の子供にしつけのできない親】