2008年6月5日木曜日

No.00048 言論弾圧ではないのか



 まずは、次の記事を読んで頂こう。



失言:「9・11テロは米の自作自演」 藤沢中学教諭謝罪

 神奈川県藤沢市石川の市立善行(ぜんぎょう)中学校(塚原喜三校長、449人)の20代の男性教諭が5月下旬の授業中、米同時多発テロ(01年9月11日)について「9・11テロは米国の自作自演」と発言していたことが分かった。生徒から聞いた関係者が市教委などに抗議し、同中は今月1日、PTA役員らを集めて謝罪した。

 同中から報告を受けた市教委によると、教諭は社会科担当。5月26~29日に、2年生の4学級(145人)のそれぞれの授業でこの発言をした。授業を受けた生徒から「本当に自作自演なの」と尋ねられ、驚いた親族が「こんな授業をしていいのか」と同中や市教委に抗議し発覚した。

 市教委の桑山光生学校教育課長は「教諭本人は、物事の見方は一つじゃない、と説明する例として『自作自演との説もある』と言いたかったようだ。しかし、あまりにも例が悪すぎた。厳重注意する」と話している。【永尾洋史】




 911事件は、アメリカの主張によれば「テロ」であるし、あの事件を詳しく分析した(飛行機の状態、WTCやペンタゴンの破壊の状況、などなど)人たちによると、「アメリカの自作自演」となる。

 どちらの主張も、それぞれ一つの意見であるから、学校という公の場で、どちらか一つの主張は述べても良いが、もう一方の主張は述べてはいけない、というのは、偏向教育ではないか。

 さらにそれを藤沢市教委という公の機関がこの発言に対して、止めるよう、あるいは撤回するよう圧力をかけたとしたら、これは言論弾圧に当たるのではないだろうか。

 教師という立場上、どちらか一方に偏った意見は控えるべきであると私は考える。しかしそれを言い出すときりがないのも現実である。

 例えば「地球温暖化問題」。地球温暖化は二酸化炭素が原因とされているが、そうではないという意見もある。地球温暖化によって海水面が数mも上昇するという説もあるが、数cmしか上昇しないという説もある。森林が二酸化炭素を吸収するという説があるが、これは誤りである事はほぼ間違いなく、平衡状態の森林は二酸化炭素を吸収しない(吸収した量と同じ量の二酸化炭素を排出している)。地球の温暖化は、氷河期、温暖期という地球の大きな流れの一環であるから、正常であり人間の力ではどうすることもできない、という説もある。さらに地球は温暖化などしていないという説もある。

 多くの小学校で「地球温暖化を抑えるためにどうしましょうか、二酸化炭素排出を抑えるために、私たちで出来る事を考えましょう」などという授業を行っているが、これなど、恐ろしいほど偏向した意見である。それを授業にして子供たちに教えるなど言語道断であるということになる。

 上記の911発言問題について、これに抗議をした「関係者」「親族」といわれる人物は、同様に「地球温暖化問題」を授業で取り上げている事についても、抗議をしなければならない。他にも無数の抗議が必要になるだろう。そうしなければこの「関係者」「親族」自身の行為が、「偏向」していると糾弾されてもしかたあるまい。

【今日のバカ:「関係者」「親族」と言われる人物。藤沢市教委。善行中学PTA。】



2008年4月22日火曜日

No.00047 良くやった! 光市母子殺人弁護団

 

 タイトルの通りである。良くやった!光市母子強姦殺人事件の弁護団よ。

 まずは下の新聞記事を読んで頂きたい。

>  検察側は「殺意に基づいて両手で絞めたのは明白」と反論。被害女児についても「いつの間にか首にひもが巻かれて死亡していたというのは不合理な弁解」と 弁護側の主張を否定した。さらに、成育歴は犯行を決定する主要因ではないとし、母胎回帰ストーリーの主張を「非科学的で荒唐無稽(こうとうむけい)な弁 解」と非難。そのような主張そのものが被害者や遺族を侮辱しているとして「被告に反省悔悟を求めることは無意味。二審段階以上に死刑に処すべきことが明ら かになった」と強調した。





 差し戻し控訴審において、強姦は死体を復活させるための儀式だとか、ドラえもんがどうだとか、あかちゃんを床に叩き付けたのはママゴトあそびだとか、あかちゃんの首にチョウチョ結びをしてやったなどの、荒唐無稽かつ死刑回避のためだけが目的の大ウソ弁解を、判決では「> 被害者や遺族を侮辱している」「> 二審段階以上に死刑に処すべき」と断罪した。

 弁護団たちの法廷に於ける精力的な死刑廃止イデオロギー普及活動のおかげで、かえって死刑に処すべき根拠が強まったのである。弁護団の弁護により、一層死刑へのベクトルが強まったのである。

 強姦殺人犯が死刑にならなくて、何を死刑にするのだ。何の罪もない何の抵抗も出来ない幼子を床に叩き付けて殺した事が死刑に値しなくて、何が死刑に値するのだ。

 自分より弱い者、無抵抗の者、何の瑕疵のない者を殺めた殺人者は、最低限その命をもって償うべきである。人を殺めた者がたとえ刑務所の中とはいえ、命を長らえるのはどう考えてもおかしい。

 
 光市母子強姦殺人事件の弁護団よ、よくやった! 君たちのイデオロギーが被告の死刑を後押ししたのだ。弁護人の立場でありながら、被告を弁護しより軽い刑にしなければならない立場でありながら、この鬼畜殺人犯を、より重刑にする手助けを、よくやってのけた! 偉い!!!

 あとは最高裁が、被告人の上告をさっさと棄却することを願うだけである。

【今日の偉人:「安田好弘弁護士」以下光市母子強姦殺人事件の弁護団弁護士たち

No.00046 山から下りてきました

 下界の喧噪を離れ、しばらく山に隠っていましたが、先日下りて参りました。

2008年1月11日金曜日

No.00045 これからが本番だ 薬害肝炎

 

 薬害C型肝炎の被害者救済のための特別措置法が成立した。特定の血液製剤で感染した被害者に1200万から4000万円の給付金が支払われる。

 まずはよかった。被害者のためにはまだ問題は多くある(下記新聞記事赤字)が、まあよかったとすべきである。

 しかし国民にとって、さらに問題は多い。今やっと始まったばかりである。何が問題か。それは、一民間企業の犯罪に等しい行為、およびそれを見逃した一部官僚の怠慢を、国民の税金で尻拭いをすることである。

 先にも述べた(No.00043 病人を人質にとるな)が、私は何度も言う。責任の所在をはっきりさせろ。被害者に対する補償は、まず最大の責任のある製薬会社(現田辺三菱製薬、元ミドリ十字)と担当者がするべきである。そして厚生労働省の当時の役人が私財を投げ出して支払うべきである

 彼らが被害者に謝罪するのは当然の当然である。そしてどうしても自分たちだけで責任を負うことができない、つまり補償の給付金を支払うことができないのであれば、

申 し訳ありません。私たちは私財を投げうって被害者の補償金に充てました。それでもまだ不足です。国民の皆様、誠に申し訳ございませんが、足りない分を 税金で充てさせて下さい。私たちは責任を負って貧乏暮らしになります。贅沢はしません。生活する最低限の分のお金だけは勘弁して下さい。できる限りの責任 を負いますので、国民の皆様の血税を下さい

と、土下座して頼め。そうすれば国民も鬼ではないから、命の次に大切なお金だけれども、出してやってもよいと考えるだろう。

 しかし、そうでなくて、自分たちは天下って、普通のサラリーマンには到底想像のできない多額の給料と三たび四たびの退職金を得て、一言の謝罪もなく、「最善はつくした」「しかたがなかった」などとほざいていて、国民が納得するはずがない。

 今の日本の問題点は、「だれも責任をとらない」というところである。大きくはこのような政治問題、経済問題から、小さくはゴミの投げ捨て、自転車の放置などである。

 良くも悪くも、全ての責任は必ず個人に帰結させなければならない。そうでなくて社会の秩序が保てるものか。責任ある、当時の製薬会社の担当者責任者および旧厚生省の役人は、私財を投げ出し土下座して謝罪しない限り、なんらかの方法で強制的に責任を取らせるべきである

>   薬害C型肝炎の被害者救済のための特別措置法が11日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。議員立法によって薬害被害者を救済するのは初めて。特定の 血液製剤投与で感染した被害者に症状に応じ、1人4000万〜1200万円の給付金が支払われる。法成立を受け、政府と原告は15日に和解に向けた「基本 合意書」を締結、福田首相と原告が面会する予定。提訴から5年に及んだ薬害C型肝炎訴訟はまもなく全面解決を迎える。

 特措法は前文で「政府は、甚大な被害が生じ、被害の拡大を防止し得なかった責任を認め、心からおわびすべきである」と、国の責任と謝罪を明記。「人道的観点から、投与の時期を問わず一律に救済しなければならない」とした。

  救済対象は、フィブリノゲンと第9因子製剤でC型肝炎に感染した患者。「救済基金」を管理運営する独立行政法人・医薬品医療機器総合機構に給付を請求でき る。肝硬変・肝がん患者と死亡患者の遺族には4000万円、慢性肝炎患者には2000万円、自覚症状のない感染者には1200万円が支払われる。



【今日の人非人:ミドリ十字(現田辺三菱製薬)の責任者、旧厚生省の責任担当官僚】